生きること
私は介護の仕事をしている。
近年実父の死を経験した。
だからこそ様々な老いを見て感じることが日々ある。
それを書いてみたい。
人は必ず生老病死を経験する。
生まれ、生きているうちに病、そして老い、老いを経験できない定めのものもいるが、生まれたものは等しく死が訪れる。
ネイティブアメリカンの言葉に
『人は泣いて生まれるが人々は笑い喜ぶでしょう。』
『そして、死ぬときはその人は笑うが人々は泣くでしょう』
という言葉があると聞いたことがあります。
人に望まれて喜びの中に生まれ、
自分は満足した人生の幕引きを喜びをもって終え、人は別れを悲しむ
という意味だと私はとらえています。
私にとっては理想的な生と死の言葉です。
人は必ず病は経験するでしょう。
病は改善されれば喜び、
治らないものはそれと上手に付き合うようにするでしょう。
長く生きたものはその人生の間他に人の生老病死を見るでしょう。
それぞれの生き方を見て自分の糧にするでしょう。
だが人によってはよく見る機会がなく、長い人生を過ごし、自分の老いを見る人もいます。
それは生老病死を見て学ぶ機会が少ないことを意味しています。
そして人の生老病死を見ても年をとっても恐れで老病死を受け入れられない人もいます。
日々老いとともに生きる私たち。
受け入れられるか受け入れられないかでその人の生き方や心のありようが変わるようです。
時折仕事でそんなことを考えます。
自分にとって生老病死をどのように受け入れられるか・・・。
ネイティブアメリカンのように悩んでも最後まで明るく生を終えるか、
それとも苦しみの中で終えるか・・・。
人は大人になるまで心身を育てていきます。
年を追うごとにだんだん出来ることが減っていき、
最後は生を終え、
今使っている肉体をこの世に置いて、
心は元居た天国に帰ると言われています。
そんな時は言うことがあって当たり前でしょう。
その時まで笑っていられるか、悲しんでいるかはその人次第。
ぜひ、皆様には心を元気で過ごしていただきたいとおもいます。